
― クリスマスの夜、ひとりの妖精が願ったこと ―
雪は降っていなかったけれど
空気はしんとしていて
特別な気配がしていたクリスマスの夜
ひとりの妖精が窓辺に立ち
星空を見上げていました
彼女の名前はまだありません
でも、願いごとはきっと
あなたとどこかでつながっています
小さな手を窓に添えて
誰かを想いながらそっとつぶやいた言葉
「大切なひとが
やさしい気持ちで夜を過ごせますように」
そんな声が星の光と一緒に
届くような気がしました
心にふと浮かんだ
クリスマスの贈りもののようなイメージ
言葉にならない思いも
絵の中ならきっと伝えられる
そんな気持ちで描かれました